「IR汚職」ではなく「カジノ汚職」では?

多くのメディアは、中国企業の「500.com」が秋元司議員に賄賂を贈ったとされる収賄事件で、「IR汚職」という言葉を使っている。しかし、私にはIRという言葉がどうもしっくりとこない。

 

IR汚職事件、否認は秋元議員のみに 贈賄側の3容疑者は容疑を認める

この記事でも、本文では「カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件」となっているけれど、見出しが「IR」だとどうもカジノという言葉が薄まってしまう。

IRというのはホテルや娯楽施設を含めた大型施設のことを言う。
その中に、カジノが含まれている。だからIRが正しいというのが理屈だ。
しかし、カジノが含まれないIRというのは理屈上は存在しても、事実上は存在しないのではないだろうか?
今回の汚職も、IRにカジノが含まれないのならば汚職にならなかったとみる方が自然だ
カジノという巨大なマネーが動くからこそ、企業が国会議員にお金を送ったのだろう。
ならば、「カジノ」汚職という表記の方が本質を表しているのではないだろうか?