のれんとフランチャイズ

昔、商人や職人はのれんを大事にしてきた。

丁稚奉公を10代からやって時間をかけて、技術やノウハウを習得し親方にみとめられるのに10年以上の長い年月をかけた後、ようやくのれん分けをしてもらえるのが昔からの風習だった。

だから、技術やノウハウだけでなく、親方の考え方なども近くで見たり、同じ空間で過ごすことによって言葉だけは伝わらないところまで習得できるのが強みだった。それと同時に、親方と弟子のつながりを示すものだった。その象徴が、「暖簾(のれん)」だった。

商人や職人にとってお金よりも何よりも大事なものだった。

今、同じような仕組みがフランチャイズという制度だろう。しかし、それが大きく違うのは、主人(親方)と弟子という絆で結ばれた関係ではなく、お金で結ばれた関係と言えるだろう。

両者とも同じく上下関係はあるが、結ばれているものがお金である方がドライだと言える。それが今日のいろいろな問題を起こしているような気がする。