私が通信制大学に通っている時、一時、パチンコ店でアルバイトをしていた。2交代制で時給が1100円だったことを覚えている。
1年弱在籍していたが、その間に学んだことの一つが、やり手と呼ばれる店長が赴任してきたことだ。私はホールにいたのだが、店長はずっと入り口前の道路の角にいて何かを見ていた。最初、私には店長が何をしているか全くわからなかった。
しばらく、興味深くいていたらどうも店の前を通りゆく人たちを見ていることがわかった。恐らく、この時間帯にどういう人がこの道路を通るのか見ていたのだろう。
その情報を基に、イベントなどを考えていたのだろう。
最近、商売に関する小説を読んでいると、同じことをしている登場人物が描かれていた。当然、パチンコ店ではなかったけれど、古今東西、商売をするのに必要なことなのだろう。職種は変わっても、店を構えてする商売にとっては欠かすことできない基本的なことがあることを学んだ。