テレビをメインでしていた人とインターネットの仕事をしてわかったことがある。それはインターネットでテレビ業界の人が成功するのはかなり難しいだろうということだ。もちろん、インターネットのことをきちんと勉強してデータを分析している人は違うのだろうが…
なぜ、失敗するかという原因は簡単だ。Youtubeとテレビを似たような存在として捉えているからだ。それ故に、ネットの動画でテレビ番組をつくるのだ。
テレビは基本30分だったり、60分だったりと長い。しかし、ネットの一動画あたりに視聴時間は5分から10分だ。最近では5分でも長いのではと言われるようになっている。
つまり、番組をつくる上でのコンセプトが全く違うのだ。
テレビはテレビが設置しているところでしか見れない。想定していたのは夕食後のリビングでくつろぎながらテレビを見るというのが一般的なスタイルなので30分~2時間ぐらいの番組がちょうどいい時間だ。
しかし、インターネットは基本的に暇な時間帯に見るというのが使用方法だ。通勤・通学、休み時間にスマホを触るというのを想定してコンテンツをつくらなければいけない。そうすると、どうしても要点がまとまっていて短いものが多くみられるようになる。
テレビ業界の人がそうしたことを理解せずにつくった番組より、メディア業界のことを知らない人が情報やデータを見ながら努力してつくった番組の方がインターネットでみられるというのはこう考えると納得できる。