パチンコ屋の店長に学んだ商売のノウハウ

私が通信制大学に通っている時、一時、パチンコ店でアルバイトをしていた。2交代制で時給が1100円だったことを覚えている。

1年弱在籍していたが、その間に学んだことの一つが、やり手と呼ばれる店長が赴任してきたことだ。私はホールにいたのだが、店長はずっと入り口前の道路の角にいて何かを見ていた。最初、私には店長が何をしているか全くわからなかった。

しばらく、興味深くいていたらどうも店の前を通りゆく人たちを見ていることがわかった。恐らく、この時間帯にどういう人がこの道路を通るのか見ていたのだろう。

その情報を基に、イベントなどを考えていたのだろう。

最近、商売に関する小説を読んでいると、同じことをしている登場人物が描かれていた。当然、パチンコ店ではなかったけれど、古今東西、商売をするのに必要なことなのだろう。職種は変わっても、店を構えてする商売にとっては欠かすことできない基本的なことがあることを学んだ。

のれんとフランチャイズ

昔、商人や職人はのれんを大事にしてきた。

丁稚奉公を10代からやって時間をかけて、技術やノウハウを習得し親方にみとめられるのに10年以上の長い年月をかけた後、ようやくのれん分けをしてもらえるのが昔からの風習だった。

だから、技術やノウハウだけでなく、親方の考え方なども近くで見たり、同じ空間で過ごすことによって言葉だけは伝わらないところまで習得できるのが強みだった。それと同時に、親方と弟子のつながりを示すものだった。その象徴が、「暖簾(のれん)」だった。

商人や職人にとってお金よりも何よりも大事なものだった。

今、同じような仕組みがフランチャイズという制度だろう。しかし、それが大きく違うのは、主人(親方)と弟子という絆で結ばれた関係ではなく、お金で結ばれた関係と言えるだろう。

両者とも同じく上下関係はあるが、結ばれているものがお金である方がドライだと言える。それが今日のいろいろな問題を起こしているような気がする。

企業ホームページの考え方~初級編

企業のホームページといってもさまざまある。

一番わかりやすいのが、その企業の商品を売るためのホームページ。

BtoCであればショッピングサイトをつくればいい。ただ商品を紹介するだけでよいのならば決済サービスをつけなければいいだけである。

その次によくあるのが、コーポレートサイト、すなわり企業紹介のホームページである。企業概要や採用ページなど必要最小限のものだけを揃えているものは多数ある。企業のホームページで今、一番多いのはこの手のタイプではないだろうか。

中小・零細企業が多い日本では、IT企業を除いてはホームページだけの担当者を置くことは基本的に難しい。しかし、ホームページのない会社というのはイメージが悪いので最小限の情報を書いてあるホームページが多い。また、更新頻度は年に数回、または殆どしないといったものが多いのではないだろうか?

コーポレートサイトにしても、ショッピングサイトにしても、費用のかけ方はゼロ円からだ。完成度の高いものをつくろうとしたら、すればするだけ費用が掛かるのが実情だ。

例えば、写真は自分たちで取ればスマートフォンさえあればとれるので費用はゼロだ。それをプロのカメラマンを頼んだり、スタジオを借りたりすれば費用はどんどんかかってくる。

ショッピングサイトであれば、自社で作るよりヤフーや楽天といったサイトに登録をした方がいいだろう。写真や説明文を入れたりするだけである程度のクオリティーのサイトになり、その上決済システムもついてくる。デメリットとしては、その分手数料がかかってしまうということはあるけれど。

コーポレートサイトならば、レンタルサーバーを契約してワードプレスを導入するだけである程度のものができる。テンプレートやプラグインを導入すればそれだけでそこそこのものができる。年に数度かほとんど更新しない場合はこれぐらいの費用で十分である。もし、もう少し質を上げたいのであれば有料のテンプレート(数千円から高くても3万円程度)を入れると格段に質は上がるだろう