日韓関係の改善は若者に任せろ!

日韓関係が悪化の一途をたどっているなどということは簡単であり、出口の見えないトンネルに突入した感はある。このトンネルを抜け出すにはどうしたらいいのだろうか、一人で勝手に考えてみた。

結論から言うと、韓流ブームの中を育った若者に期待したい。今の10代、20代は韓国のアーティストの曲を聴きながら育った人たちが多くいる。10代はTwice、20代はKARAといったところが代表的だが、私の知らない韓国のアーティストはたくさんいるだろうし、私が想像している以上に韓国発の音楽を聴いて育っているだろう。

今の10代、20代の若者はあまりニュースを見ないといわれている。日韓の歴史もあまり学校で習わないので、それほど詳しくはないだろう。これ自体が問題なのだが…しかし、思春期の頃に影響を受けた文化というのは体に染み込んでいて忘れないものになっているに違いない。

ネトウヨの人などは感情的に韓国を嫌いなのかもしれないが、今の若者は逆だろう。韓国の文化に対して憧れすら持っているかもしれない。

政治家や政治を語る人たちは理屈でものごとを考えるが、文化が染みついた人たちは、韓国に対して感覚的に好感を持っているだろう。そして、韓国の同年代の人たちと共通の話題を持っていることは何よりの強みだろう。例え、言葉が分からなくても同じリズムを共有できるだけで何か分かり合えるものがあるだろう。

ニュースをみてなくても、歴史を知らなくても、つながれる武器を持っている。そんな若者たちが日韓の新しい架け橋になってくれるのを願いたい。

 

ホワイト国除外を選挙の切り札にした安倍政権

日韓関係が悪化の一途をたどっている。政治的から始まって、それが経済にまで影響を与えて始めており出口が見えない泥沼にはまってしまったようだ。今の状況がよくないこと、さらに悪い方向に悪い方向に進んでいるのは私でもわかる。

しかし、私は日本の動きはウォッチしているけれど、韓国の政治の動きを日々ウォッチしているわけではないので韓国が悪いと一概には言えない。

私から見ると、むしろ日本が仕掛けたかのよう見えてしまう。少し整理をしてみると、大阪で行われたG20で安倍総理は文在寅韓国大統領と握手はしたけれど会談はしなかった。そして、G20が終わった後、すぐにホワイト国から除外することを発表した。これだけならまだしも、その後、参院選に突入していき与党の圧勝の一因となったことは忘れてはいけないだろう。

選挙に利用したという批判はほとんどないが、韓国に対して強気になることで有権者の支持をある程度得たことは間違いない。

これを主導した世耕大臣は選挙特番のインタビューで「この問題の対応で選挙区にはほとんど入れなかった」と述べていたが、これこそが選挙対策だったのではと思った人も多かったに違いない。韓国に強気に行くことで支持が得られるだけでなく、毎日のようにテレビのニュースに出ることができたのだから。

内政で行き詰まったら海外を攻撃するというのはある意味、政治の常とう手段である。アメリカは、内政で行き詰まったらよく中東諸国にミサイルを打ったりする。それが支持率を回復させるということはよくある。

今回はこれと同じ方法を安倍政権も使ったのではないだろうか。

もちろん、韓国だって日本に強気に出ることで支持率を回復させたいという思惑はあっただろうが・・・