日本になくてフィリピンにあるもの
それは、カジノ。
セブ島に滞在していたこともあってまずは、セブ島のカジノに行った。
後に首都マニラのカジノに行ってわかることですが、マニラのカジノに比べるとセブ島のカジノなんてかわいいぐらい小さいものだった。それでも、カジノ初体験の私にとってはとても新鮮なものだった。ちなみに私が通っていた語学学校はカジノに行くことは禁じられていました。
ちょうど、ゴールデンウイークだったこともあって、客の割合は日本人半分、中国人半分というところだろうか。観光地と違ってセブ市内はほとんど日本語通じないけれど、ここでは日本語が通じたし、日本語が飛び交っていた。
私はバカラなどカジノの王道は分からないけれど、ブラックジャックならばわかるのでブラックジャックをすることにした。しかし、どうやってお金をコインに代えるのか、初歩的なことが分からない。そこで、とりあえず場になれるために、他の客がカジノをするのを眺めることにした。「stay」など簡単な言葉でディラーとやり取りをしたり、ジェスチャーでカードをもらったり、いらないという意思表示をすることが徐々に分かってきて、椅子に座らず立ったままでも賭けに参加できることが徐々に分かってきた。周りの様子を見ていると、お金をコインに代える場所も分かったので交換所で2000ペソ(4000円ぐらい)をコインに代えてブラックジャックを始めた。
カジノに慣れていないのと、とりあえずカジノを楽しむというのが目的なので最小単位でずっと賭けていった。何度かこれでかけたら手元のコインが無くなるので最後だということがあったが、それでも何度か持ち直した。勝ったり負けたりの一進一退があったが、3時間ほど経ったころ、手元のコインが無くなった。
カジノ自体は十分楽しんだ。カジノを体験してみようという軽い気持ちで始めたけれど、やり始めたらやはり勝ちたくなる。賭けている額も一回最小単位だと数百円にしか過ぎなくてもそれでも勝とうと一生懸命になってしまった。これがカジノの魔力なのだろう。
私は昔、パチンコ店でアルバイトをしていた経験もありパチンコを打っていた時期もあるけれど、それ以上に夢中になってしまっていた。パチンコ以上にカジノはギャンブル依存症に陥る危険性がある気がした。カジノを知るためという目的は自分に言い聞かせて入店をし限度額も決めていたけれど、気が付けば夢中になり時間を忘れていた。
店内では時間を忘れる工夫がなされているので時間が分からなくなる。時計がないうえに、きつめの照明がつけられている。